キッチンをリフォームするなら、レンジフードの交換も検討してみてはいかがでしょうか。
レンジフードをリフォームすると、より快適なキッチンが手に入ります。
ここでは、レンジフードをリフォームするときに知っておきたい知識を紹介します。
そもそもレンジフードとは?
レンジフードとは、コンロの上に設置されたカバーのことを指します。
調理によって発生する油煙や匂いを吸引し、外部に排出して換気をする役割を担っています。
このように聞くと、換気扇を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
換気扇とレンジフードは同じ役割を持っていますが、作りなどが異なるものです。
次からはレンジフードと換気扇の違いを簡単に説明します。
レンジフードと換気扇の違い
レンジフードと換気扇は、構造や取り付け方法が異なります。
レンジフードは「シロッコファン」と呼ばれる筒状で縦型の羽根を持っていることが一般的で、空気の通り道であるダクトを通じて排気をします。
一方、換気扇には扇風機のような羽根「プロペラファン」が取り付けられています。
換気扇は壁に直接設置されており、ダクトなどを通さずに直接外部へ排気されます。
換気扇はレンジフードと比べると、以下のようなデメリットがあるため、換気扇からレンジフードに交換するという方が増えてきています。
・汚れやすい
・音が大きい
・外気や外の風の影響を受けやすい
・あまり見栄えがしない
レンジフードをリフォームするメリット
レンジフードをリフォームするとさまざまなメリットがあります。
ここでは、主な3つのメリットを紹介します。
1.効率よく換気できる
新しいレンジフードに交換するとしっかり換気ができるようになります。
経年によって劣化したレンジフードは、徐々に劣化し吸引力や換気能力が低下し、油汚れやホコリなどが外部に排出しにくくなります。
調理中の煙や匂い、油汚れなどを外部に排出できないことは、壁や床、天井に汚れが付着してしまう原因になり得ます。
空気も悪くなり、匂いも気になってしまうでしょう。
特に近年販売されているレンジフードは、吸引力が強力です。
古いレンジフード、または換気扇を新しいレンジフードに交換すれば、キッチンを清潔で快適に保てます。
2.掃除の手間が省ける
自動洗浄機能が搭載されたレンジフードを選べば、定期的なレンジフードの清掃が不要になります。
レンジフードに付着した汚れを自動で洗い流してくれ、フィルターやファンが汚れにくくなるので、日々の掃除の手間を大幅に省けるでしょう。
3.電気代を節約できる
新しいレンジフードに交換して効率よく換気できるようになれば、消費電力を減らせ電気代の節約につながります。
汚れの溜まったレンジフードは、前述したように排気能力が低下しており、換気をするために従来よりも強いパワーが必要となり、多くの電力を使うためです。
また、自動で適切な強さで換気をしてくれるレンジフードを選べば、余分な電力を消費せずに済むでしょう。
レンジフードをリフォームするタイミング
一般的なレンジフードの耐久年数は、メーカーやタイプなどにもよりますがおよそ10年です。
10年以上経過したレンジフードは吸引力が低下している可能性が高いので、明確な不具合が見られなくてもリフォームを検討すると良いでしょう。
また、以下の症状が現れたときもレンジフードを交換する目安になります。
・吸引力が弱くなった
・異音がする
・ファンの動きが不規則、または回転が遅くなった
上記の症状は、故障のほかモーターや部品の経年劣化が考えられます。
上記の症状が見られたりしているにも関わらず、使用を続けると突然、故障してしまうこともありますので、レンジフードのリフォームを検討するのが良策です。
レンジフードのリフォーム費用目安
レンジフードをリフォームするときには、費用がどれだけかかるか気になるのではないでしょうか。
レンジフードのリフォームは、主に以下の費用がかかります。
1.リフォーム工事費用
2.レンジフード本体の費用
次から詳しく見てみましょう。
1.リフォーム工事費用:約30,000~50,000円
リフォームの工事費用は依頼する業者によって、費用が異なります。
古いレンジフードを破棄する費用や現場までの出張費用が別途かかる場合がありますので、事前に詳細な見積もりを出してもらうと良いでしょう。
2.レンジフード本体の費用:約10~30万円
レンジフードの費用は、メーカーや種類、機能によって幅があります。
以下のような便利な機能が搭載されているものは高額になりがちですが、お手入れの手間が省けたり、電気代を節約できたりと多くのメリットを享受できるでしょう。
・自動洗浄機能
・自動的に風量を切り替える省エネ運転機能
・リモコン操作が可能な遠隔操作機能
・一定の温度に達すると自動で換気する機能
レンジフードの種類
次からは主なレンジフードのタイプを紹介します。
リフォームでレンジフードを選ぶときの参考にしてみてくださいね。
ブーツ型(深型、スタンダード型)
その名の通り、レンジフードの本体が大きなブーツのような形状のカバーに覆われているタイプで、比較的価格が安めです。
空気の吸い込み口が広く、効率よく換気してくれるため、一時はこちらのブーツ型が主流でした。
しかし、近年は以下のデメリットがあることから、他のタイプに交換する方も少なくありません。
・構造が複雑なため掃除がしにくい
・定期的なフィルター交換が必要
.スリム型(薄型)
スリム型は、スッキリとした見た目が特徴です。
ほかのタイプと比べて高額になりますが、高機能なものが多く、フィルターが必要ないうえ、掃除がしやすい点がメリット。
各メーカーの最新のレンジフードは、このスリム型であることがほとんどです。
スリム型のレンジフードは天井が極端に低い場合は設置ができませんので、ご注意ください。
2-3.フラット型(浅型)
キッチンの天井が低い場合は、こちらのフラット型を設置するのがおすすめです。
なぜなら、レンジフードはコンロから800mm以上離して設置することが消防法で定められているためです。
フラット型なら、本体が薄めなので天井が低くても設置可能です。
本体価格が比較的安いのも嬉しいポイント。
ただし、高機能な製品がほとんどないことが難点です。
ファルコン型
IHクッキングヒーターを使用しているなら、こちらのファルコン型レンジフードを取り付けてみてはいかがでしょうか。
IHクッキングヒーターは、上昇気流が弱く油煙や匂いがキッチン内に飛散し汚れやすくなります。
こちらのファルコン型のレンジフードは、低い位置に取り付けられるため、油煙や匂いが飛び散る前に吸引できます。
ただし、特殊な形状をしているので設置場所に制限があります。
まとめ
レンジフードをリフォームすれば、換気効率が上がりキッチンを常に快適な環境が保てます。
また、最新の機能が搭載されているレンジフードなら、お手入れの手間が省けたり、電力を削減できたりとその便利さに驚くことでしょう。
どのレンジフードに交換したら良いかわからない場合は、工務店などに相談してみるのもおすすめです。