キッチンやトイレ、浴室などの水回りリフォームは、住みながら施工したいという方はいらっしゃいませんか。
水回りリフォームは住みながらでも可能です。しかし、ケースによっては水回りリフォームを住みながら行うことは避けたほうが良いのも事実です。
そこで住みながら水回りのリフォームをするメリットと不向きなケース、そしておさえたいポイントをまとめました。
住みながら水回りリフォームをするメリット2つ
住みながら施工する水回りリフォームは次のようなメリットがあります。次から詳しく見てみましょう。
1.費用をおさられる
住みながら水回りリフォームをすれば、リフォームに関わる総費用を削減できます。
自宅をリフォームをするときには、工事期間中はマンスリーマンションやホテルなどに身を寄せるという方は多いのではないでしょうか。
その場合は当然ながら、リフォーム費用とは別に滞在費が発生します。
さらに、自宅の家具や荷物を家から外へ出さなければならない場合は、貸倉庫など荷物を保管しておくスペースの賃料もかかりますし、保管場所へ荷物を運ぶ運搬費もかかるでしょう。
しかし、部分的に工事する水回りリフォームなら、住みながらでも施工可能。別の住まいを用意する必要がなく、これらの料金が発生しません。
2.迅速な対応ができる
何らかの理由でリフォーム会社から家主に確認などが必要になった際、現場にいればすぐに対応ができます。
リフォーム会社からの連絡などに迅速に対応ができる分、素早く問題解決がしやすいため工期が延びてしまうことを防げるでしょう。
また、リフォームの進捗状況も確認できるというメリットもあります。
住みながら水回りリフォームするのが不向きなケース
住みながら水回りリフォームをするのに適さない場合があります。リフォームをするときには次のケースに当てはまらないか、リフォーム会社に確認すると良いでしょう。
工事が大がかりなケース
住みながらリフォームをおすすめするのは、リフォームする箇所がキッチンだけ、トイレの交換だけなど部分的な工事の場合です。
例えば、次のケースは工事が大規模になる可能性があり、工事期間中は他の場所に住むことを検討してみましょう。
・トイレの床の貼り換え
・浴室に隣接している脱衣所の工事
・トイレや浴室、キッチンなどの水回りを一括して工事する場合
上記のような工事は、水回りの設備が一定期間使用できなくなる可能性があります。水回りが長時間利用できないと生活に支障を及ぼすでしょう。
家具の移動が必要なケース
リフォームをするときには、家具や電化製品などを移動する場合があります。リフォーム業者が工事道具や資材などを運び込むため、広いスペースを確保しなければならず、ある程度の広い空間が必要になるでしょう。
そのような場合は、キッチンの冷蔵庫や食器棚、脱衣所の洗濯機などを他の場所へ移動して施工することになります。
家具や電化製品などを他の場所へ移動させて、生活スペースがなくなってしまう場合は、住みながらリフォームをすることは難しいかもしれません。
住みながら水回りリフォームするのが不向きな人
自宅で生活をしつつ水回りリフォームができるような工事内容であっても、人によっては生活の場を他に移したほうが良い場合もあります。
騒音や振動が気になる人
リモートワークで自宅で仕事をしている人や夜勤で日中は睡眠をとる人、子育て中の方は騒音や振動が気になったりストレスに感じたりするかもしれません。
リフォームをするときには、資材を切断する、壁に穴を空ける、また設備の一部を解体するといった作業によって、騒音や振動が発生します。
騒音や振動が気になる方は、一時的に他の場所に住むことでがストレスなく過ごせるでしょう。
ハウスダストや埃アレルギーを持つ人
ハウスダストや埃にアレルギー症状が出てしまうという方も、工事期間中は他の場所で過ごしたほうが安心でしょう。
リフォーム工事は資材を搬入したり、設備などを解体したりして、どうしてもダニや細菌、埃などが舞ってしまいます。
健康に悪影響を及ぼす場合もありますので、不安な方はリフォーム中はホテルやマンスリーマンションなどの滞在を検討することをおすすめいたします。
住みながら水回りリフォームをするときに準備したいポイント3つ
リフォーム中は業者の出入りがあり、騒音なども発生するため、どうしても普段の生活よりも快適さは下がり、不便を感じることがあるでしょう。
できるだけ不便を感じずに生活するためには、次に紹介するように準備をしておくことが大切です。
1.リフォームする時期
水回りリフォームを住みながら行うなら、適した時期を見極めることが大切です。
例えば、夏は頻繁にシャワーを浴びたいという方は、浴室のリフォームは夏以外に工事をしたほうが不便を感じにくいでしょう。
また、お子さまがいらっしゃるご家庭は夏休みや冬休みなどの休暇期間中や受験勉強のシーズンにリフォームをすることは避けたほうが良いかもしれません。工事の騒音などが気になって、宿題や勉強に集中できなくなるリスクがあるためです。
ご家族のライフスタイルやご予定などと照らし合わせて、時期を決定すると良いでしょう。
2.水回りが使えない期間の確認
リフォームの完了日だけでなく、水回りが使えない期間を把握しておきましょう。
リフォーム内容にもよりますが、工事をしている期間中ずっと水回りの設備が使えないわけではありません。事前にリフォーム業者に水回りが使えない日時を確認しておけば、不便な生活にならないよう対策を講じられます。
水回りが使えない期間が長期間になる場合は、一時的に生活の場を別の場所に移しても良いでしょう。
3.水回りが使えないときの対策
水回りリフォームを住みながら実施する場合、水回り設備が使えなくなる期間があります。その期間中はどのように対応するか決めておくと安心です。
・トイレ
トイレの使用が制限されることが最も困るのではないでしょうか。
しかし、工事期間が1日以上かかる場合は、ほとんどのリフォーム業者は仮設トイレを用意してくれます。
工事が数時間で済むため仮設トイレを設置してもらえない場合は、公衆トイレやトイレを貸してくれるコンビニなどの場所を把握しておくなど事前に調べておくと安心です。
・浴室
浴室のリフォームでシャワーや浴槽が使えない場合は、銭湯やサウナなどの場所を調べておきましょう。シャワー利用ができるネットカフェを利用するという手もあります。
また、最近はシャワーのあるコワーキングスペースもありますので、近くにそういった施設があるなら利用してみても良いでしょう。
・キッチン
キッチンのリフォーム中は外食する、またはテイクアウトするという方は、キッチンが使えなくてもさほどストレスには感じないでしょう。
しかし、自炊をしたいという方は事前に準備が必要です。
調理に使うカセットコンロや使い捨ての食器などを用意しておきましょう。食器を洗面所や浴室などで洗うという方法もあります。
まとめ
水回りリフォームは住みながら行うことで、予算も手間もおさえられます。水回りリフォームのために準備も必要ですが、一時的に他の場所に済むよりも手間はかからないのではないでしょうか。
住みながら水回りリフォームをするか、他に住まいを用意するか迷っているかたは、まずはリフォーム業者に相談してみるのがおすすめです。そのうえで、住みながらリフォームするかどうかを決定すると良いでしょう。